日本人アスリート全体においても、今最も注目度が高いと言っても過言ではない、米メジャーリーグで活躍を続ける「大谷翔平」選手。
昨年の「MVP」発表の際にも、投票者30人全員が大谷翔平選手に投票する結果となり、満票受賞の快挙も成し遂げられましたね。
日本人選手としては、2001年のイチロー選手以来となる20年振りの「MVP受賞」となった大谷選手。
そんな大活躍の大谷選手ですが、「これまでの年俸推移」「今後の年俸金額」も非常に気になりますよねっ!
- 年俸推移でこれまでの金額を振り返る
- メジャー移籍後の年俸が安い理由を解説
- 複数の角度から今後の年俸金額を予想
- 「WAR」で算出した場合
- 他選手と比較した場合
- 大谷選手の経済効果金額はいくら?
上記を中心に、大谷翔平選手の年俸に関して、分かりやすく・超詳しく、記事にまとめてみました。
目次
【2022年】大谷翔平の年俸予想する前に日ハム・メジャー時代の「年俸推移」を振り返る
日本ハム・エンゼルスでの年俸推移を表にまとめました。
シーズン(年齢) | 年俸 | 差額 | 所属球団 |
---|---|---|---|
2013年(19歳) | 1500万円 | ー | 日本ハム |
2014年(20歳) | 3000万円 | +1500万円 | 日本ハム |
2015年(21歳) | 1億円 | +7000万円 | 日本ハム |
2016年(22歳) | 2億円 | +1億円 | 日本ハム |
2017年(23歳) | 2億7千万円 | +1億7千万円 | 日本ハム |
2018年(24歳) | 54万5000ドル(5995万円) | -2億1千5万円 | エンゼルス |
2019年(25歳) | 65万5000ドル(7205万円) | +1210万円 | エンゼルス |
2020年(26歳) | 70万ドル(7700万円) | +495万円 | エンゼルス |
2021年(27歳) | 300万ドル(3億3000万円) | +2億5千300万円 | エンゼルス |
2022年(28歳) | 550万ドル(6億500万円) | +2億7千500万円 | エンゼルス |
大谷選手は、日本ハムで5年間(2013年~2017年)、
2018年~現在までは、大リーグのエンゼルスに所属されています。
2015年のプロ3年目にして、早くも年俸1億円に到達されてるけど、これは「平成の怪物」松坂大輔投手依頼、史上2人目のスピードなんだってっ!
- プロ1年目(2013年)
- 開幕戦に外野手で先発出場し、2安打1打点を記録。(高卒で開幕複数安打は53年振り史上2人目)
- 初登板では、新人投手の史上最速となる157km/hを記録。
- プロ2年目(2014年)
- 20歳の誕生日に、1試合2本塁打を放ち、自身で祝福。
- 二桁勝利・二桁本塁打を記録(投手:11勝、打者:10本塁打)
- プロ3年目(2015年)
- 自身初の開幕投手として先発。開幕勝利を挙げる。
- 投手3冠を達成(勝利数:15勝、勝率:.750、防御率:2.24)
- 高卒3年目で、15勝達成。(球団としてはダルビッシュ有以来。)
- プロ4年目(2016年)
- 1番・投手で先発を果たし、8回10奪三振で勝利・打者として初球を先頭打者ホームランを放つ
- 球速165km/hを叩き出し、日本プロ野球最速記録を更新。
- 「投手:10勝、打者:100安打、20本塁打」を達成(日本プロ野球史上初)
- プロ5年目(2017年)
- 4番・投手で先発(プロ野球66年ぶり)、完封勝利・1安打を記録。
- プロ通算40勝・40本塁打を達成。(日本プロ野球史上4人目)
その当時から抜きん出た活躍で、他の高卒選手と比較しても年俸上昇率が高いことが分かりますね。
日本ハム時代は、年々順調に年俸金額が上昇しており、
5年目の2017年には、自己最高の2億7千万円の評価を得ています。
只、気になるのは、2018年からのメジャー移籍後の年俸金額が異常に低い点だよね?
特に、メジャー1~3年目(2018~2020年)に関しては、1億円未満の年俸金額に設定されています。
メジャー初挑戦とは言えど、日本プロ野球で確固たる実績を上げてきた大谷選手に対して、低評価過ぎます。
この、年俸金額が安い原因は、、、
- 新労使協定
- 年俸調停権
- 当時の大谷選手の年齢・経歴
これら3点が、大きく影響していたんです。
順番に解説していきますね。
大谷翔平のメジャー移籍時の年俸が安い理由:新労使協定でマイナー契約
大谷選手のメジャーでの年俸金額が安い理由を解説してみたよっ。
日本人メジャーリーガーと比較
大谷選手のメジャーのみの、年俸推移を再度、抜粋したのがこちらじゃっ。
シーズン(年齢) | 年俸(ドル) | 年俸(円) |
---|---|---|
2018年(24歳) | 54万5000ドル | 5995万円 |
2019年(25歳) | 65万5000ドル | 7205万円 |
2020年(26歳) | 70万ドル | 7700万円 |
2021年(27歳) | 300万ドル | 3億3000万円 |
2022年(28歳) | 550万ドル | 6億500万円 |
まず、エンゼルス入団初年度の年俸が、異常に安いのが気になりますよね?
日ハム時代の年俸は「2億7000万円」ですから、メジャー移籍後は「マイナス2億」近くの年俸からスタートしています。
他の日本人メジャーリーガーの、初年度の年俸と比較した場合どうなのでしょうか?
日本人メジャー選手 | 初年度年俸 | 大谷翔平との差額 |
---|---|---|
イチロー | 約6億9000万円 | 約6億3000万円 |
松井秀喜 | 約7億円 | 約6億4000万円 |
ダルビッシュ有 | 約5億5000万円 | 約4億9000万円 |
松坂大輔 | 約8億6000万円 | 約8億円 |
田中将大 | 約22億 | 約21億4000万円 |
※「大谷翔平との差額」に関しては、大谷翔平選手の初年度年俸を6000万円で計算しています。
それにしても、マー君こと、田中投手の初年度からの年俸がヤバいですね。(笑)
他の日本人メジャーリーガの初年度年俸と比較しても、大谷翔平選手の年俸が異常に低いのがわかります。
その要因となっているのが、
- MLBの新労使協定
- メジャーリーグに移籍したタイミング(大谷選手の年齢)
の2点が年俸金額に大きく影響しているんです。
ポスティングシステムとは?
大谷選手は、当時23歳だった、2017年11月11日に「ポスティングシステム」を利用して、メジャーリーグ移籍を正式に表明されています。
「ポスティングシステム」とは?
ポスティングシステム(posting system)は、主にプロ野球において認められている移籍システムの一つ。日本のメディアでは入札制度という呼称もある。
Wikipedia より引用
主にフリーエージェント(FA)権を持たない選手が海外リーグへの移籍を希望した場合に、所属球団が行使する権利である。
海外FA権を取得する場合には、日本のプロ野球で最低9年間プレーしなければ、取得できない決まりになっています。
今回の大谷選手のように、プレー実績が9年未満の選手でも、メジャーリーグ挑戦を可能にした制度が、ポスティングシステムなんですね。
- 日本球団から、MLBに申請
- 対象選手と交渉を希望する米球団が入札し、最も高額だった球団が交渉権を得る。
- 入札額の上限は、2000万ドル(約22億円)。
- 交渉権を得た米球団と選手が交渉⇒合意
- 米球団⇒日本球団へ、入札額(譲渡金)を支払う
ポスティングが”入札制度”と言い換えられるのは、この為なんだね!
2012年の旧制度までは、入札額に上限はなかったのですが、「入札額の高騰」や「資金が潤沢な球団が有利」といった問題を解決する為に、入札額の上限が設けられました。
入札額上限を提示した球団が複数ある場合は、その全球団に対して交渉権が与えられます。
大谷選手のポスティングの際には、7つの米球団が交渉権を得て、各チームが大谷選手に対してプレゼンを行い、交渉の末、エンゼルスに入団が決まったということですね。
新労使協定にてマイナー契約
大谷翔平がメジャー挑戦を表明した昨秋、私を含めた何人かの記者が「あと2年経てば、2億ドル近い大金を手にすることができるのに、なぜ今、メジャーに来るのか?」というようなことを書いた。
当然だ。なぜなら、2016年に締結された現行の労使協定には「25歳未満の外国出身の選手はアマチュアとみなされメジャー契約してはならない」という不可解な項目があったからだ。
https://number.bunshun.jp/articles/-/830684
大谷選手が、メジャー挑戦を表明した約1年前の2016年秋頃に、この新労使協定が結ばれました。
外国人選手がアマチュア選手でなく「メジャーリーガー扱いになる条件」は、主にこの2つ。
- 年齢が25歳以上
- 自国でのプロ経験が6年以上
当時の大谷選手は、日本プロ野球経験:5年で、年齢は23歳でしたので、アマチュア扱い。
つまりマイナー契約からのスタートだったんですね。
また、マイナー契約からスタートした1年目に関しては、途中でメジャー契約に切り替わっても、大型契約は禁止とされており、メジャーリーグで規定されている最低保証年俸が適用されます。
その最低金額というのが「54万5000ドル」なんだねっ!
大谷選手の年俸が低い理由が理解できたようじゃの。
当時の大谷選手は、「メジャー挑戦をあと2年待てば25歳になる為、大型契約を勝ち取ることができたのに。。」といった声も少なくなかったんじゃよ。
2年目以降も安い理由「年俸調停権」
また、大谷選手のメジャー2年目・3年目に関しても、年俸金額はそこまで伸びてませんよね。
・2019年(2年目):65万5000ドル
・2020年(3年目):70万ドル
大谷選手のメジャー1年目の活躍ぶりは、もっと評価されていい成績だったよね?
- 開幕戦に指名打者で先発し、初打席初球初安打を記録。
- 投手初登板で初勝利を挙げる。
- 本拠地初戦の第一打席で、初本塁打を記録。
- 勝利投手がその2日以内に打者出場した試合の初回に、本塁打を記録したのはベーブ・ルース以来の快挙。
- 初本塁打から3試合連続で本塁打を記録
- 開幕から10試合で投手2勝&3本塁打は99年ぶりの快挙。⇒週間MVP受賞。
- 4月度のア・リーグルーキー・オブ・ザ・マンスに選出された。
- etc…
↓最終的な成績としては、この通りじゃ。↓
・打者成績:打率・285、22本塁打、61打点、10盗塁
・投手成績:先発で10試合登板、4勝2敗、防御率3・31
投手・打者として、「10登板、20本塁打、10盗塁」を達成。
これは、メジャーリーグ史上初の快挙だったんす。
そして、日本人選手として史上4人目の「新人王」に輝きました。
(前回は、2001年のイチロー選手以来)
メジャー初年度で、これだけの成績を残しても、年俸が思うように伸びない理由、、、
年俸調停権を得る3年目までは大型契約を勝ち取ることができず、2年目は65万ドル(約6800万円)、3年目の昨年は70万ドル(約7300万円)だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43513032af09f4f342d1d054d5aaf95b9a16e90d
その原因は、「年俸調停権」だったんです。
どのような権利なのでしょうか?
「年俸調停件」とは?
メジャーリーグベースボール(以下MLB)では、1973年から年俸調停(Salary Arbitration)制度が始まった。当時はまだFA(フリーエージェント)制度もなく、選手は保留制度に縛られ、自由意志で球団を移籍する権利を持たず、契約交渉上不利な立場に置かれ続けていた選手待遇を救済する目的で開始された。
MLBの年俸調停制度では、所定日までに調停申請を行なった選手(代理人)側と球団側が1月の所定期限日までに当年以降の契約合意に至らなかった場合、双方の希望年俸額を予め提示したうえで、2月に公聴会が開かれる。
Wikipedia より引用
ちょっと長くて、分かりづらいな。。。
シンプルに考えればいいんじゃ。
要は、選手と球団の提示金額に差がある場合に、選手が年俸調停権を行使すれば、第三者(公聴会)が年俸金額を決めてくれるということじゃな。
そしてこの「年俸調停権」は、メジャーリーグで3年間の実績を残した選手に与えられる権利です。
(※厳密に言えば、3年以上6年未満の選手に与えられる。)
言い換えると、3年間の実績を持っている選手は、4年目以降に関しては、自分の野球選手としての価値を自分で判断出来る権利と言うことですね。
3年目までは、球団側が一方的に年俸を決めることが出来る状態だから、年俸交渉において選手側が弱い立場なんだね!
その通りじゃ。
ちなみに、年俸調停権を行使して、公聴会で年俸金額を決定する場合、選手側or球団側の提示金額「どちらか一方の提示金額通り」に決まるんじゃ。
「間を取る」とかではなく、白黒ハッキリするんじゃの。
大谷選手のメジャー4年目以降の年俸を見てみると、
- 2021年(4年目):300万ドル(3億3千万円)
- 2022年(5年目):550万ドル(6億5百万円)
3年目の年俸と比較しても、日本円で約2億5千万円と大幅アップですね。
この4年目以降の年俸交渉の際には、大谷選手は年俸調停権を有する状態にありました。
3年のシーズンを終えた大谷は、今オフに年俸調停権を得ていたが、19日に予定されていた公聴会を前に調停は回避された。大谷サイドは1年330万ドル(約3億4000万円)を希望、球団サイドの提示は250万ドル(約2億6000万円)で、両者には80万ドル(約8000万円)の開きがあったとされるため球団側の大幅な譲歩である。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43513032af09f4f342d1d054d5aaf95b9a16e90d
当初、大谷選手と球団の双方の提示額に、約80万ドルの開きがあり、交渉は長期化することも予測されていました。
大谷選手が年俸調停権を行使するといった報道が日本にも入ってきていた中で、最終的には球団側が大谷サイドに歩み寄り、公聴会を避ける形で、年俸交渉が決着しました。
ちなみにエンゼルスのチームメイトで複数年契約を結んでいるのは、大谷選手を除けば3名しかいません。
- マイク・トラウト
- ジャスティン・アップトン
- アンソニー・レンドン
今回の総額850万ドルの2年契約は、エンゼルスが大谷選手を高く評価していることが良く分かりますね。
只、結果論だけど、リーグMVPを満票受賞された2021年シーズンの成績をみると、全然安い金額だよねっ!
今回の2年契約が終了するタイミングの2023年オフには、大谷選手は、フリーエージェント(エンジェルスと契約解消し、他球団と自由に契約交渉できる状態)になります。
2021年のような圧巻の成績をコンスタントに維持できれば、年俸金額も比例して大幅アップになる可能性を非常に期待していますね。
【2023年以降】大谷翔平の年俸予想:WAR(セイバーメトリクス)で計算した場合70億?!
ここからは、大谷翔平選手の今後の年俸金額を予想していきたいと思います。
本記事では、年俸金額を論理的に予想する為に「WAR」「セイバーメトリクス」を軸に算出してみました。
そもそも、「WAR」って何…?
普段聞きなれない専門用語ですが、順番に分かりやすく解説していきますので、ご安心ください。
それでは、いってみましょう。
統計学的分析「セイバーメトリクス」
「WAR」をより深く理解する為にも、まずは「セイバーメトリクス」から説明させてもらおうかのっ。
「セイバーメトリクス」とは?
セイバーメトリクス (SABRmetrics, Sabermetrics) とは、野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法である。
Wikipedia より引用
野球分析における手法の1つのようですね。
- 試合結果
- 選手個々の成績
- スタジアムの特徴
といった様々な項目を統計学的に分析し、それを元に戦略を練り、チーム力向上に繋げるのが「セイバーメトリクス」という分析手法。
要は、野球に関するあらゆる項目を数値化して、科科学的に分析するんじゃの。
そして「どのような項目を数値化して重要視すのか」というのも非常に重要じゃ。
あの、ハリウッド俳優:ブラッド・ピットが主演を務めた、映画「マネーボール」でも、セイバーメトリクスを用いて弱小球団を強豪球団へと作り上げていく過程を描いています。
この映画の中での、具合的なセイバーメトリクスの活用例というのがこちら。
- 攻撃面:出塁率を最重要視
- 出塁率が高い
- 選球眼が良い
- 長打力が高い
- 足の速さ
- 守備面:失点率を最重要視
- フォアボール率が低い
- 奪三振率が高い
- 被本塁打率が低い
- 被長打率が低い
この重要視している項目を見て頂ければわかるように、打率・打点、防御率・勝利数といった従来の野球でよく参考にしているデータは参考にしていないのが分かります。
当たり前のことですが、「野球」は、得点がたくさん入れば、勝つ確率は上がるし、失点が多いほど、負ける確率は高くなりますよね?
何が言いたいか分かるかの?
野球の勝敗を左右する最重要項目は「得点」なんじゃ。
じゃが、打率、防御率、打点といった項目は、「得点への直接的な関連性」で言うと、出塁率や失点率よりも低いことが、近年の研究で分かってきたんじゃな。
なので、セイバーメトリクスにおいて、攻撃では「打点・打率・安打数」、守備では「被安打数」といった「得点への関連性が低い」項目は、逆に重要視していません。
- 攻撃面では、「(味方の)出塁率が高い⇒得点率が上がる」
- 出塁率、選球眼、長打率、、などを高評価
- 守備面では、「(敵の)出塁率を低く⇒失点率が下がる」
- 四球が少ない、奪三振数、被本塁打率が低い、、などを高評価
「得点に結びつく」「失点を避ける」プレーへの、関連性が高い項目を数値化して分析するのが、セイバーメトリクスなんだねっ!!
その通りじゃ。
例えば、セイバーメトリクスにおいて、「A.打率が高いバッター」と「B.出塁率が高いバッター」のどちらが良いバッターか?と聞かれたら、、
答えは、「B.出塁率が高いバッター」ということじゃな。
また、セイバーメトリクスは、日本プロ野球チームの中でも活用されているらしく、
2013年の星野監督率いる楽天が優勝した際や、、
栗山監督率いる日本ハムでは、若手育成においても、
セイバーメトリクスが活用されているようです。
「WAR」勝利への貢献度合い
セイバーメトリクスを理解できれば、「WAR」も理解しやすくなるはずじゃ。
ちなみに読み方は、「ウォー」と読むんじゃよ。
「WAR」とは?
WAR(Wins Above Replacement)とは、セイバーメトリクスによる打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標である。
Wikipedia より引用
この「WAR」という数値が高いほど、選手として優秀で、
逆に数値が低ければ、チームへの貢献度が低いといった意味合いになります。
「WAR」と言う指標をわかりやすく言語化すると、
「打率・防御率などだけで測れない、各選手の総合的なチームの勝利への貢献度合いを表す指標」ということじゃの。
- 各選手のセイバーメトリクスにおける、打撃・走塁・投球・守備を総合的に評価し、チームへの貢献度を示すもの。
- 「対象選手の活躍が、同じポジションの代替可能選手と比較して、どれだけ勝利数を上積みしたのか」を数値化したもの。
- ポジションの異なる選手同士(投手と野手など)でも、比較することが出来る。
「総合的に評価」するということは、
「守備は微妙で打撃はそこそこの選手」よりも、「走攻守のバランスの良い選手」の方が、WARと言う指標においては高く評価される傾向にあるということですね。
WAR=攻撃指標+走塁指標+投手指標+守備指標
ザックリとしたWARの計算式はこんな感じじゃ。
「WAR」の評価基準を表にまとめてみました。
評価詳細 | WAR |
---|---|
MVP 級 | 8.0以上 |
スーパースター 級 | 5.0以上 |
スタメン・レギュラー 級 | 2.0以上 |
控え | 0 – 2.0 |
2軍・他選手で代替え可能 | 0未満 |
ただ、このWARという指標には、まだ定まっていない部分もあるようで、、
WARは上積みした勝利数を意味しているが、具体的には打撃指標、走塁指標、守備指標、投球指標などを用いて総合的にこれを推計しなければならない。具体的な細かい算出方法は定義されておらず、各部門の指標に何を用いるか(例えば守備指標をDRSで評価するかUZRで評価するか等)は、算出者に任せられている。そのため、算出方法が複数存在し、それによって値も異なってくる。
Wikipedia より引用
日本野球機構(NPB)からは、WARに関しての公式データの公表はされてないのが現状のようで、
こういった評価形式もあるよ!ぐらいの感覚で覚えておいて頂ければと思います。
日本において、野球分析で有名な企業「株式会社DELTA」が、過去6年間の日本プロ野球選手のWARランキングを発表されておりましたので、ご紹介致します。
2014-19年累積WARランキング
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) March 17, 2020
この6年間のWARトップは山田。優勝に貢献した2015年は、WAR12.2と6年間における全選手最高の値を記録した。投手では菅野、則本がトップ。大谷のみは特例で投手と野手のWARをあわせて算出している。61位以降はInstagramでチェック!https://t.co/IgqJ5oJybN pic.twitter.com/pyFHQxTbVQ
↓こちらランキング上位の拡大版です。
日本ハム在籍時の大谷選手も、11位にランクインしていますね。
株式会社DELTAの投稿本文にもあるように、二刀流の大谷選手のみ、投手・野手両方の「WAR」の合計値で算出しているようです。
総合的なチームへの貢献度を表す指標が「WAR」ですから、計算方法としても問題ないですね。
ランキング上位3名の「山田選手、坂本選手、秋山選手」に関しても、走攻守においてバランスの良さが特徴的な選手ばかりですね。
やはり、総合的な評価から数値を算出する「WAR」ですから、
- 能力値のバランスが取れたプレーヤー
- 複数のポジションをこなせるユーティリティープレーヤー
といった選手が評価されやすい傾向にあるようですね。
WARを参照することで、どの選手が最も「チームの勝利」に貢献しているのかが分かるということだねっ!
そうじゃ。
だから、単純に個人成績(打率、勝利数)だけが良い選手が、WARが高くなるというわけではないんじゃな。
WARで大谷翔平の年俸金額予想
では、大谷選手の今後の年俸を「WAR」の数値を参考に予想した場合、金額はいくらになるのでしょうか?
2021年シーズンの前半戦が終了した時点での、メジャーリーグWARランキングをみてみると、
順位 | 選手名(所属チーム) | WAR |
---|---|---|
1位 | ジェイコブ・デグロム(メッツ) | 5.3 |
2位 | 大谷翔平(エンゼルス) | 4.9 |
3位 | ウラジーミル・ゲレロJr.(ブルージェイズ) | 4.7 |
4位 | ザック・ウィーラー(フィリーズ) | 4.4 |
5位 | フェルナンド・タティス(パドレス) | 4.1 |
錚々たるメンバーの中、大谷選手、堂々の2位の位置に付けておりますね。
米CBSスポーツは14日、記者5人の投票による前半戦終了時点での各タイトル受賞者を発表。ア・リーグMVPには大谷翔平選手(エンゼルス)が選出された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a90d93524403455269f81028679587ddae43117a
- 打者:打率・279、両リーグトップの33本塁打、70打点、12盗塁
- 投手:4勝1敗、防御率3・49、奪三振数89
前半戦の大谷選手の成績は、誰もがMVP級と認める内容で、特にバッターとして長打力がエグさがここにきてより結果に表れているのが分かります。
連日、本塁打ランキングトップ争いを繰り広げている「ゲレーロJr」も、大谷次ぐ3位ですね。
大谷選手の「WAR」は4.9。
あくまで、年齢を重ね、成績が落ちる期間も含めた長期契約の場合だが、基準は1WAR=年俸800万ドルだという
https://news.yahoo.co.jp/articles/199c3e6106749aa4ee462e9f42ab95f89404c6f1
この基準を参考に、大谷選手の年俸金額を算出すると、、、
WAR:4.9 × 800万ドル = 3920万ドル
1ドル:110円換算の場合、年俸43億1200万円にもなります。
1WARが800万ドルと言う基準は、長期契約を見越した基準ですので、
5年契約の場合、総額215億6000万円にもなります。(笑)
大谷選手の「WAR:4.9」の内訳は、
- 打者:3.7
- 投手:1.2
この打者の「WAR:3.7」のみでも、メジャーTOP10入りする数値を誇ります。
打者としての高数値に、投手面での評価が+されることで、メジャー全体2位まで順位を押し上げたんだ。
二刀流を実践できる、大谷選手だからこその評価結果だね!
MVP級の活躍を維持した場合の年俸は驚異の…
2021年はアトランタ・ブレーブスの優勝で幕を閉じたメジャーリーグ。しかし、今季を語る上で外せないのは大谷翔平投手の活躍だった。大谷は、投手として9勝、防御率3.18、打者として46本塁打、100打点、26盗塁をマークするなど、“二刀流”として異例の数字を叩き出し、リーグMVPに輝いた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2f74a3991a1a78e272e5bf0bad0abc3c6ce6194
そして、2021年シーズンの大谷選手の活躍は、過去前例にない素晴らしい成績だったことは、言わずもがなですね。
- 打者:打率・257、46本塁打、100打点、26盗塁
- 投手:9勝2敗、防御率3.18、奪三振数156
- 満票で「MVP」受賞
まさに、二刀流の大谷選手だからこそ、成し得た成績。
野手と投手の両面で、この成績を残すことが、どれだけ困難な事か、野球経験者ならより身に染みて感じますね。
本当にマンガの主人公のような成績を、リアルに実現した感じだもんねっ…。
しかも舞台は、世界最高峰のMLBだよ
これほどの好成績を収めた、2021年度の大谷選手のWARの数値を、アメリカの分析サイトが算出してくれています。
その活躍でチームを牽引。多大な貢献をもたらした。米分析サイト『FanGraphs』によると、同年のチームへの貢献度を表すWAR(Wins Above Replacement)(※1)はWAR8.1(投手3.0+野手5.1)を記録。これは歴代日本人メジャーリーガーでは史上最高の数字
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2f74a3991a1a78e272e5bf0bad0abc3c6ce6194
大谷選手の「WAR8.1(投手3.0+野手5.1)」
これを、先程の「1WAR=年俸800万ドル」で計算した場合の、大谷選手の推定年俸金額がこちら。
WAR:8.1 × 800万ドル = 6480万ドル
なんと、、驚異の70億円越え。(笑)
単純計算とはいえ、金額が凄すぎる…。
さらに仮の話になりますが、2021年度の大谷選手は。特に前半戦が驚異的な成績でしたね。
大谷選手が前半戦のペースを維持したまま、年間通して活躍していた場合、WARの数値は「9.0」を超えていたんだとか。(笑)
WAR:9.0 × 800万ドル = 7200万ドル
その価値は、日本円で79億円。
為替レートによっては、80億円にも到達しますね。。
実現すれば、過去のメジャーリーガーと比較しても、ぶっちぎりで歴代最高の年俸金額ですね。(笑)
サラリーマンの生涯年収が3億前後だから、その20倍以上の金額を「1年」で稼いじゃうなんて…。
天文学的な金額だ・・・。(汗)
【2022】大谷翔平の年俸予想!現在の成績やmvp、ホームラン数が年俸大幅アップの鍵か!
他のメジャーリーガーと比較した場合は、どうなのでしょうか?
メジャーリーガーの年俸ランキングTOP10と比較
メジャー全体打者の年俸ランキングトップ10を見てみよう!
順位 | 選手名(所属チーム/年齢) | 年俸金額 |
---|---|---|
1位 | M・トラウト(エンゼルス/29歳) | 3711万6666ドル(40億4571万円) |
2位 | N・アレナド(カージナルス/30歳) | 3500万ドル(38億1500万円) |
3位 | M・マチャド(パドレス/28歳) | 3200万ドル(34億8800万円) |
4位 | M・カブレラ(タイガース/38歳) | 3000万ドル(32億7000万円) |
5位 | G・スタントン(ヤンキース/31歳) | 2900万ドル(31億6100万円) |
5位 | J・アルテューベ(アストロズ/31歳) | 2900万ドル(31億6100万円) |
7位 | A・レンドーン(エンゼルス/30歳) | 2807万1428ドル(30億5978万円) |
8位 | B・ハーパー(フィリーズ/28歳) | 2753万8462ドル(30億169万円) |
9位 | P・ゴールドシュミット(カージナルス/33歳) | 2600万ドル(28億3400万円) |
10位 | J・ボット(レッズ/37歳) | 2500万ドル(27億2500万円) |
本人 | 大谷翔平(エンゼルス/26歳) | 300万ドル(3億3000万円) |
トップ10選手の年俸額を合計すると、、320億円越にもなるの…?
凄すぎるっ…汗
大谷選手と上位トップ10との金額差は、最低でも20億円以上ありますね。
現役メジャーリーガーで年俸金額1位・エンゼルス同僚の「マイク・トラウト選手」との金額差にいたっては、約12倍以上となる約37億円の金額差です。
大谷選手の3億円と言う金額は、エンゼルスのチームメイト内においても「11位」と、決して高いとはいえませんね。
意外?!大谷と本塁打争い中のゲレーロJr.の年俸は1億円以下だった!
続いては、大谷選手とホームラン争いを繰り広げているライバル選手の年俸と比較してみるよ!
本塁打数 | 選手名(所属チーム/年齢) | 年俸金額 |
---|---|---|
33 | 大谷翔平(エンゼルス/26歳) | 300万ドル(3億3000万円) |
28 | V・ゲレーロJr.(ブルージェイズ/22歳) | 60万5400ドル(6598万円) |
24 | A・ガルシア(レンジャーズ/OF/28歳) | 57万5000ドル(6267万円) |
23 | M・オルソン(アスレチックス/27歳) | 500万ドル(5億4500万円) |
22 | R・デバース(レッドソックス/24歳) | 457万5000ドル(4億9867万円) |
21 | A・ジャッジ(ヤンキース/RF/29歳) | 1017万5000ドル(11億907万円) |
18 | JD・マルティネス(レッドソックス/33歳) | 1935万ドル(21億915万円) |
先日のオールスター戦でもMVPを受賞した、ゲレーロJr.選手って、年俸面では1億円以下の金額なのね、、驚きだわ(汗)
ア・リーグのホームランランキングTOP3の中では、意外にも大谷選手の年俸金額が一番高額なんですね。
ゲレーロJr選手とガルシア選手は、今年ブレイクしたばかりですし、年俸金額には現在の活躍はまだ反映されてないようですね。
逆に、ジャッジ選手やマルティネス選手は、年俸金額が10億円を超えています。
下記、マルティネス選手の年俸推移を見てみると、
- 2015年:300万ドル
- 打率:.315、本塁打:23、打点:76
- 2016年:675万ドル(+375万ドル)
- 打率:.282、本塁打:38、打点:102
- 2017年:1175万ドル(+500万ドル)
- 打率:.307、本塁打:22、打点:68
- 2018年:2375万ドル(+1200万ドル)
- 打率:.303、本塁打:45、打点:104
- 2019年:2375万ドル(+0ドル)
- 打率:.330、本塁打:43、打点:130
継続的、且つ、コンスタントに結果を残しているのが分かりますね。
18・19年には、2年連続で打率3割越・本塁打40本越を達成された点が評価されたようで、年俸も一気に+1200万ドル、日本円換算で+13億円越の評価を得ています。
1シーズンのみの活躍ではなく、ロングスパンで見て継続的に活躍した選手に対して、高額年俸が提示される傾向にありそうです。
そして、メジャーリーグでは、ここ3,4年で、意識的にホームランを狙う「フライボール革命」が一気に進行したことも有名ですね。
フライボールの理論は、打球速度と角度の関係性に着目したもの。速度98マイル(約158キロ)以上で、26~30度の角度で飛び出した打球は、安打になる確率が最も高いと言われる。実際、選手やボールの動きを記録・数値化する動作解析システム「スタットキャスト」が大リーグで導入された2015年以降、この関係性は「バレル(芯でとらえた確率)」と呼ばれる指標になった。この組み合わせだと最低でも打率5割、長打率1・500というデータが出ている。
低め中心の配球に対応するため、2014年ごろにタイガースのJ・D・マルチネス(現レッドソックス)ら一部選手が採用。スタットキャストにより徐々に広がると、昨季取り入れたアストロズが、ワールドシリーズを制覇したことで世間にも一気に浸透した。
引用元: https://www.asahi.com/articles/ASLCB4KF5LCBUHBI028.html
マルティネス選手は、いち早く、フライボールを意識したバッティングを取り入れていたようですね。
そしてフライボール革命が浸透したことで、メジャー全体のホームラン数も増えており、毎年継続してホームランを量産出来れば、年俸アップに大きく影響することは間違いないですね。
やっぱりメジャーリーグでは、シングルヒットよりも「ロングヒットを狙えるパワーヒッター」が一番評価される傾向はあるようじゃ。
ホームラン量産中の大谷選手も、このまま継続して本数を伸ばせれば、、、
一気に年俸アップの可能性も十分考えられるね!
ヤンキースの「アーロン・ジャッジ」の年俸推移から大谷の年俸金額を予想
最後に、ヤンキースのジャッジ選手の年俸推移から、大谷選手の今後の年俸を予想してみるよ!
ここ数年で爆発的な覚醒を果たした、A・ジャッジ選手。
年齢も大谷選手の2歳年上と、結構近いんです。
ジャッジ選手のブレイクのきっかけは、メジャー2年目となる2017年に記録した「52本塁打」。
この年は、4~6月に連続で「ルーキー・オブ・ザ・マンス」を受賞し、前半戦のみで30本塁打を記録し、ヤンキースの新人記録を更新しています。
年齢や好成績の「内容」の点でも、大谷選手とジャッジ選手は共通点が多いんだねっ!
ジャッジ選手も、フライボール革命推進派で、ホームランのほとんどが「バレルゾーン」の打球であることから、「バレルの申し子」といった呼び名もあるようです。
2人の年俸推移と本塁打の記録はご覧の通り。
シーズン | A・ジャッジ | 大谷翔平 |
---|---|---|
2016 | 50万7500ドル/4本塁打 | – |
2017 | 54万4500ドル/52本塁打 | – |
2018 | 62万2300ドル/27本塁打 | 54万5000ドル/22本塁打 |
2019 | 68万4300ドル/27本塁打 | 65万ドル/18本塁打 |
2020 | 850万ドル/9本塁打(60試合制) | 70万ドル/7本塁打(60試合制) |
2021 | 1070万5000ドル/21本塁打 | 300万ドル/33本塁打 |
ジャッジ選手も、2017年~2019年の3年間で計106本塁打と量産しておりますが、年俸金額はほぼ変わらず平行状態にあります。
ただ、継続して本塁打を打ち続けた結果を評価され、2020年に大幅に年俸アップ、2021年には10億円を突破しています。
メジャー初年度の2016年からのアップ率は、1142%になります。
やっぱり、大幅に年俸金額アップする時は、先程のマルティネス選手と同じ傾向にあるねっ!
- 1年だけの活躍ではなく、複数年連続で継続して好成績を残す。
- パワーヒッター(ホームラン量産)は評価されやすい。
大谷選手も、2021年の前半戦は、誰もが納得するMVP級の活躍を示しており、ホームラン王も狙える状態でもあります。
2021年の後半戦、2022年、、と継続して活躍していけば、ジャッジ選手同様、年俸10億円を突破するのも全然あり得ますね。
しかも、年俸10億円は、ホームランバッターとしての評価だよね!
ここに投手としても、好成績が加われば…。
代名詞である「二刀流」で、好成績を収め続ければ、年俸金額20億越えも夢ではないの。
ある代理人は「今季の活躍は過去のMVPとも比較できない。打撃だけでも本塁打王を獲得すれば、1000万ドル(約11億1000万円)を超える価値がある。その上、投手としてローテーションを守り、防御率2点台で、奪三振率も高い。前例がないので、具体的な数字は出しにくいが、2つ合わせると考えて、2000万ドル(約22億2000万円)近くいってもおかしくない」と話す。
引用元: https://news.livedoor.com/article/detail/20456331/
大谷翔平は経済効果面(スポンサー料・広告)でも規格外?!その価値「240億円」
日本の経済学者で、大阪大学・関西大学の名誉教授の、宮本勝浩(みやもとかつひろ)氏。
この方は、日本の経済効果算出の第一人者であられます。
その宮本教授によると、大谷選手の「日米への経済効果額」は、驚異の「約240億1674万円」。
この240億円の内訳は、
日本:約36億7200 + 米国:約203億4474万円
大谷選手は野球の年俸以外にも、
- スポンサー契約料
- 球場での観客増加による消費
- グッズ売り上げ
- MLBの放映権収入
- 日本からの応援ツアーの売り上げ
と様々な項目で経済効果が期待されるそうです。
「この驚くべき金額から、
https://news.yahoo.co.jp/articles/
大谷選手がいかに偉大な選手であるかがわかります。
もし今年、新型コロナウイルスの影響がなかったならば、
米国内の観客増加や、日本からの応援ツアーのファンの大幅な増加が
さらに見込まれました。
その結果、金額はさらにアップしていたと推察できます」
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コロナじゃなかったら、更に金額は上がっていたんだね。。
…どんだけっーー。
この大谷選手の経済効果額が、どれだけ凄いかを更に分かって頂けるデータをご用意しましたので、ご覧ください。
- 2001年にイチロー氏がマリナーズに入団時の金額
- 50億円以上
- 田中将大選手の東北楽天復帰による宮城県への経済効果額
- 57億円
- 2011年に中日が優勝時の金額
- 約219億円
- 2013年に楽天が優勝時の金額
- 約230億円
すごい、、
あのイチローや、マー君ですら50億円台なのに、その約5倍の金額とは…。
しかも中日や楽天といった、何十人もの人が所属する球団単位よりも、大谷選手1人の方が経済効果が高いのは、驚愕です。
大谷選手をCM起用した場合、その出演料は「3億円でも安い」って言われてるらしいわ。。ものすごい影響力ね…。
大谷翔平選手・本人がお金より重要視するもの
ここまでの年俸に関する情報をまとめてきましたが、
洞察力が鋭い方は、お気付きかもしれませんが、大谷選手が最優先するものは、
年俸と言った金銭面ではないことは、明らかですよね。
それは、「メジャー移籍のタイミング」や「年俸交渉」を深堀していくと、更に見えてきます。
メジャー移籍を決断したタイミング:低年俸になるマイナー契約
メジャー移籍を決めたタイミングの大谷選手は、
- 年齢:23歳
- 日本プロ野球経歴:5年
とメジャーの新労使協定の絡みで、メジャー契約不可で、アマチュア契約のみ可能な状態でしたね。
日本ハムの大谷翔平投手がメジャー挑戦表明の記者会見を行ってから、MLB各球団は獲得に向けて様々な動きを見せている。ポスティングシステム(入説制度)が締結となり、大谷サイドが正式に申請すれば、空前の大争奪戦に発展することになりそうだ。昨年12月に結ばれた新労使協定のもとでは、23歳の大谷は中南米のアマチュア選手らと同じように契約金は最大350万ドル(約4億円)という“格安”でマイナー契約で移籍し、開幕までにメジャー契約となっても年俸調停の権利を得るまでは低年俸でプレーする可能性があるが、米メディアはお金ではなく、夢の挑戦を選んだ大谷の志の高さを「前代未聞」と称賛している。
https://full-count.jp/2017/11/18/post93553/
当時の大谷選手の判断には、多くの米メディアの度肝を抜いたことが分かるコメントがこちら。
フィールド上での明確な目標追求よりも巨額な契約金に当然のように価値を置くアスリートたちに慣れてしまった世界において、オオタニの決断は別格のものに見える。
https://full-count.jp/2017/11/18/post93553/2/
文字通り何億ドルを手放すことを厭わない男にとって、これまでの例と比較することは難しい。前代未聞。
https://full-count.jp/2017/11/18/post93553/2/
確かに、スポーツ選手にとって、評価の指標として一番分かりやすいのが「年俸」というのは正論ですね。
そして大谷選手の場合、メジャー契約していれば、当時から契約金額が大きかったのもあり、より周囲を驚かせた形になったのでしょう。
過去に、新労使協定が決定する前に、メジャー移籍を果たした、日本を代表する名投手である、この2人の場合の契約金額がこの通りじゃっ。
- ダルビッシュ有:約46億2000万円(6年総額)
- 田中将大:約161億円(7年総額)
金額の桁数の次元が違いますが、大谷選手も、移籍当初からメジャー契約であれば、この金額に近い、或いは超えていた可能性もありますね。
仮に、大谷選手がメジャー挑戦を2年待って、メジャー契約可能な状態で移籍した場合、契約金額はいくらになっていたのでしょうか?
ニュースターはテーブルの上に置かれた大金に見向きもしなかった。大谷はMLB移籍を2年前倒しにしたことで2億ドル(約214億円)を犠牲にした。
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/974356/
特にピッチャーにはけがのリスクも存在するが、もしも、あと2年間日本に止まれば、フリーエージェント(実際にはポスティングシステム)として9桁の契約を容易に手にすることになるだろう
https://full-count.jp/2017/11/18/post93553/
メジャー契約に達する25歳までの2年間で、更にどれだけの結果を日本プロ野球で残せたのかという要因も大きく影響してくるため、仮定の話になりますが、少なくとも「9桁」、数億ドルの契約は間違いなかったようですね。
また一部の米メディアの中には、総額3億ドル(約330億円)に上る契約になった可能性もあったとのこと。
そんな天文学的な契約金額を蹴ってまで、大谷選手が優先したものって何だったんだろう?
それは、、、
「純粋に自分が目指す野球が出来る環境」
その大谷選手の希望を提示してくれた米球団が、エンゼルスだったんですね。
- 二刀流としてプレー可能な条件
- ロサンゼルスの温暖な環境
- 指名打者・DHとして出場できる、ア・リーグのチーム
- 大都市と比べて、マスコミ・ファンのプレッシャーが少ない
- 日本食を扱うスーパーマーケット、レストランが身近にある
エンゼルスが提示した条件が、大谷選手の希望と一致した部分が多かったのはもちろんですが、
気候・環境面でも、大谷選手にとって魅力的な面が多かったようですね。
エンゼルスの一員として、ファンの皆さんとともに優勝を目指していきたい。
年俸調停権を得た際に公聴会行きとの報道もあったが実際は…
「年俸が安い理由」の章でも少し触れましたが、大谷選手がメジャー4年目を迎える時は、新契約を結ぶタイミングで「年俸調停権」を得る時期でもありました。
球団と選手サイドで、金額の開きがあったことから、公聴会行きの報道もありましたが、実際には公聴会前に両者間の話し合いで合意に至りましたね。
大谷選手がメジャー移籍した段階から代理人を務める、ネズ・バレロ氏は、当時の状況をこのように語っておられます。
ショウヘイは喜んでいた。我々としては公聴会を避けようとしていた。公聴会では(選手側と球団側の)双方が少し責め立てることになるので。次の2年間について心配する必要がなくなり、プレーに専念できる。だから喜んでいるのだと私は思っている。(野球以外は)他に何も欲していなかった
https://full-count.jp/2021/02/09/post1046432/
公聴会へ突入する前に、エンゼルスと大谷選手は、何週間もかけて細かい部分まで徹底的に話し合ったと言います。
ただ、エンゼルス側としても、前例のない二刀流の大谷選手を評価するのが非常に難しかったようです。
エンゼルスのゼネラルマネージャー (GM)を務めている、ペリー・ミナシアンGMは、、、
とても難しかった。だが、お互いに相手がどこを評価しているかの考えを理解し、尽力して合意に達することができた。彼は周りとは違うタイプの選手。多くの選手が彼がフィールド上で行っていること(二刀流)をできない。我々にとって2年契約で合意できたことは理にかなっていた
https://news.yahoo.co.jp/articles/
43513032af09f4f342d1d054d5aaf95b9a16e90d?page=1
最終的に、選手側の希望年俸に近づけて決着させたのも、大谷選手が替えが利かない「唯一無二の存在」であったことを、エンゼルス側も再認識したのでしょうね。
ショウヘイはたくさんのことをできる能力がある。我々としては選手に安心してもらいたい。お金や契約だけがいつも重要というわけではない。伸び伸びとプレーして、我々が知っている通りのパフォーマンスをすることが重要になる。それが非常に重要な要素だった
https://full-count.jp/2021/02/09/post1046432/
年俸交渉の中で、大谷選手が見せた人間性や価値観は、メジャー移籍当時のそれと全く変わっておらず、非常に素晴らしものだったようですね。
大谷選手がこだわる二刀流で今季のような結果を残せば、チームにとってプラスになることは間違いないですし、
評価や報酬をマストに考えない大谷選手だからこそ、そういった要素も後から付いてくるのでしょうね。
大谷翔平の年俸予想 まとめ
- 大谷翔平の今後の年俸を「WAR」で算出
- 2021年前半戦の成績の場合:年俸43億1200万円
- 年間通して現在の活躍を維持した場合:年俸79億2000万円
- 他メジャーリーガーの年俸を参考に予想
- 現在の成績を複数年維持すれば、年俸10億越は確実。
- 打者・投手で好成績を収めれば、年俸20億越もあり得る。
- 大谷選手の経済効果額は「240億円」。
今後の大谷選手の年俸を予想する前に、これまでの大谷選手の年俸推移を振り返っておくんじゃ。